空は青くなり陽も照ってきた。
朝4時に目を覚まし、
6時には家出て気分を上げていった。
昨日、京都マラソン当日。
出来る用意は出来る限りした。
競技場のトラックからみた風景は、
一流のアスリートのものだが、
今日だけは一般の目にも映せる事が出来た。
幸先は好調にように思えた。
いつまでも走れるように思えた。
42歳になる。
42キロを走る。
1キロに1歳分の想いを積み重ねようとした。
かなり走ったように感じたが、
まだまだ2キロ地点だった。
沿道の応援が凄く耳ざわりだった。
調子が悪い時に頑張れと言わないようにと言う事を、
本当に体感した。
これからは気をつけようと思う。
坂が連発した。
普段では感じない傾斜も、
考えられないような急斜面だった。
タイム的に計算すると、
どうにかいけそうな感じはするが、
25キロ地点ぐらいのキツネ坂で、
僕の両足は砕け散った。
キツネ坂は車で上るもんで、
走ったらアカンんと思う。
そやから歩いたけど。
それでももう走れないようになってしまった。
でも、いきなりランナーズハイのような状態になって、
劇的に走れるようになるかもしれんやんで、
早足で30キロの関門までたどりついた。
次の関門は35キロ地点。
いけそうやけど、
どうもそれ以上はいけないようだ。
劇的な変化は見込めず。
僕は30歳の積み重ねで終わった。
景色を見ながら思い出にふけることなんて、
とんでもない状態だった。
しんどい。やめたい。
それ以上それ以下もなし。
自らリタイア宣言したことに、
なんの想いもない。
やるだけやるけど、
その場の状況判断もつけられる。
今日はちゃんと仕事した。
また完走する機会があれば行こうと思う。
でも思い起こせば、
凄く楽しかった。
by kenji
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